2020/02/06  [ お知らせ

建造実績・二輪屋台:森町下飯田「宮本車」前編

山本建築が実際に手掛けた祭り屋台の建造実績をご紹介したいと思います。今回は周智郡森町下飯田「宮本車」の二輪屋台です。

初代の屋台についての詳細は分かっていませんが、二代目の屋台は1911年(明治44年)に村松源平(森町市場)によって製作され、彫刻は名古屋から呼び寄せた彫刻師が手掛けたものです。

ちなみに彫刻師を紹介したのは、下飯田出身の小説家・村松梢風(むらまつ・しょうふう、1889年~1961年)。彫刻は自宅の土蔵を彫刻師に貸し与えて製作させたと伝わっています。

80年以上に渡って曳き廻しが行なわれ、老朽化などに伴って、1994年(平成6年)に現在の屋台となる三代目が完成しました。

屋台本体は山本建築が携わり、彫刻は井波彫刻組合(富山県南砺市)、車輪は和田木工所(浜松市天竜区)、建具は望月義夫が手掛けています。

屋台の名称である「宮本車」は、山名神社のお膝元で一番近いことから“宮本”と名付けられたと言われています。

重要無形民俗文化財でもある山名神社の天王祭舞楽を取り入れた支輪の彫刻など非常に独創的な構成になっているのも大きな魅力となっています。

次回はさらに農業の盛んな土地柄にちなんだ五穀豊穣を祈る農民の姿や各種の神々、歴史上の人物の彫刻についても詳しくご紹介していきます。