2019/12/12
建造実績・四輪屋台:牧之原市「静波十一丁目」後編
前回(http://yatai.yamamoto-kenchiku.co.jp/?p=5801)に引き続き、山本建築の祭り屋台の建造実績として、牧之原市「静波十一丁目」の四輪屋台のご紹介です。
2003年(平成15年)に完成された現在の屋台。前方の部分には折り畳み式の舞台が格納されています。町内の各所で舞台を引き出して、音楽に合わせて女子が舞いを、若連や子供たちが踊りを披露するのも祭典の大きな特徴となっています。
唐破風は、その屋台の個性が表現される大事なデザインになります。「静波十一丁目」の屋台は、ほんの少し反り上がっているのもポイントです。唐破風をはじめ、随所に彫金が施され、より一層、豪華な仕上がりに。
懸魚には翼を広げた鳳凰。鬼板には龍。木鼻には貘も。欄間の正面と後方には龍、両サイドには唐獅子牡丹が彫られています。腰彫りには飛龍、腰板には波に鯉。下部には鯉、上部には龍ということで、鯉が上昇して龍になる物語を描いています。袖障子には躍動感の溢れる麒麟も。
車輪は小回りが利くように設計されているのも特徴の一つです。運行がしやすく、細部までこだわりの詰まった四輪屋台が完成しました。
ホームページには、他にもこれまで山本建築が手掛けてきた多くの祭り屋台をご紹介しています。宜しければ、そちらも是非チェックしてみてください。
【建造実績一覧】
http://yatai.yamamoto-kenchiku.co.jp/built