タグ: 袋井市永楽町【永進車】

2020/03/19

建造実績・二輪屋台:袋井市永楽町「永進車」後編

前回(http://yatai.yamamoto-kenchiku.co.jp/?p=5860)に引き続き、山本建築の祭り屋台の建造実績として、袋井市永楽町「永進車」の二輪屋台のご紹介です。

1995年(平成7年)に完成した三代目となる現在の屋台。日本における七福神のようなものである、中国の“八仙(はっせん)”と呼ばれる8人の仙人から2人を前面欄間や御簾脇に配しています。

前面欄間には八仙の一人である張果(ちょうか)。敬称として“張果老”とも呼ばれる仙人です。白い驢馬(ろば)に乗って一日に数万里を行き、休憩する時はその驢馬を瓢箪(ひょうたん)に収めて、進む時にはその瓢箪の水を噴くと驢馬が現れたと伝わっています。

御簾脇には八仙の一人である李鉄拐(りてっかい)と後漢の修行者で仙人とも呼ばれる費長房(ひちょうぼう)も。袖障子には雷神、支輪には飛龍、側面欄間には龍、後面欄間には鳳凰の彫刻が施されています。

腰長押には波に千鳥、障子腰彫りには菊水、角木鼻には獏、平桁木鼻には獅子、太鼓下には力神、町名看板には牡丹もあり、豪華な仕上がりとなっています。

心棒は耐久性の高い鉄製のものを採用しているのもポイントです。2016年(平成28年)には全体的な点検も実施しました。山本建築では屋台の新調の他に、彫刻や漆塗り、車輪など各種のメンテナンスも対応しています。お困りごとがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

【ホームページからのお問い合わせ】
http://yatai.yamamoto-kenchiku.co.jp/contact

2020/03/05

建造実績・二輪屋台:袋井市永楽町「永進車」前編

山本建築が実際に手掛けた祭り屋台の建造実績をご紹介したいと思います。今回は袋井市永楽町「永進車」の二輪屋台です。

初代となる花屋台は、1972年(昭和47年)に完成。二代目となる二輪屋台は、1978年(昭和53年)に建造。そして、三代目となる現在の屋台が、1995年(平成7年)に新調されました。

三代目の屋台は、公会堂の建設に続く、地域の大事業として屋台建設委員会が中心となって推進。当時の初出番となる袋井まつりを前にした屋台の完成式では、住民の方々の笑顔で満ちあふれていたと伝わっています。

屋台本体は、山本建築が手掛け、彫刻は井波彫刻の伝統工芸士・池田誠吉(富山県南砺市)、車輪は和田猛(浜松市天竜区)、建具は望月義夫(周智郡森町)、御簾文字は永田憲時(袋井市永楽町)が携わりました。

民間伝承で親しまれ、さまざまな画題として取り上げられる中国の漢代の有名な仙人たちを、御簾脇や前面の欄間に配しているのも、大きな特徴となっています。袖障子には雷神、側面欄間には龍、後面欄間には鳳凰など各所の彫刻に関しては、次回にさらに詳しくご紹介していきたいと思います。